家の売却には様々な手数料が発生します。
不動産売却にかかる費用の大半はこの手数料が占めており、不動産会社の選び方や手数料の内訳を知ることで大幅な節約につながる可能性があります。
今回は、家の売却手数料の種類や節約方法についてご紹介します。
家の売却にかかる手数料は主に4つ
②司法書士へ支払う費用
③不動産鑑定士へ支払う費用
①不動産会社の手数料
主に不動産会社が提供する仲介サービスや広告費用などの報酬として支払われる手数料です。
②司法書士へ支払う費用
家の売買においては、所有権移転登記の際に司法書士に依頼することになるでしょう。
依頼を受けた司法書士は、申請書類の作成や登記申請の手続き、登記完了後の登記事項証明書の発行等を行います。
これらの業務に対して発生する手数料として、一般的には数万円から数十万円程度がかかります。
③不動産鑑定士へ支払う費用
不動産鑑定士とは、不動産の価格を評価する専門家です。
主な依頼内容に、不動産の評価、鑑定報告書の作成、不動産に関する様々なアドバイスの提供等があります。
不動産の種類や所在地、鑑定士の業務内容によって費用は異なりますが、数万円から数十万円程度が一般的です。
家の売却手数料はどのようにして決まる?
では、それぞれの手数料がどの業務にどれくらい支払われるのかをもう少し詳しくみていきましょう。
②司法書士に支払う手数料
③不動産鑑定士に支払う手数料
①不動産仲介会社に支払う手数料
不動産会社に支払う手数料は、以下のようにして決まります。
・仲介手数料
件の売買や賃貸借契約を仲介する場合、不動産会社に支払う手数料として「仲介手数料」が発生します。
仲介手数料は、物件価格や家賃に対して一定の割合で決定されることが一般的です。
例えば、物件の売却価格が1,000万円の場合、仲介手数料が3%であれば、30万円の手数料が発生します。
・契約時に支払う費用
物件を売却する場合、契約締結時には印紙税や登記費用、抵当権設定費用などの諸費用が発生します。
これらの費用は、売主が負担することになっています。
また、不動産会社によっては、物件の広告宣伝費用や物件の掲載手数料なども別途負担が必要になる場合があります。
②司法書士に支払う手数料
不動産売買において、司法書士に支払う手数料は、主に以下の2つです。
2.契約書類の作成費用
1.代金債権の抹消費用
不動産の売買に伴い、住宅ローンや担保権などの債権がある場合、これらを抹消するために必要な手続きを司法書士が行います。
抹消費用は、代金債権の有無や抹消方法によって異なりますが、一般的には数万円程度が相場となっています。
2.契約書類の作成費用
不動産の売買契約書類の作成や、必要な書類の収集・作成を行うための費用です。
契約書類の作成費用は、物件の売買価格や契約内容によって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度が相場となっています。
なお、不動産売買においては、売買代金に加えて、消費税や登記費用、印紙税などの諸費用がかかることもあるため、事前に確認することが重要です。
③不動産鑑定士に支払う手数料
不動産鑑定士に支払う手数料は、大きく分けて2つあります。
2.実費
1.鑑定料
鑑定士が不動産の価値を査定するために行う作業に対する報酬です。
鑑定士の経験や知識、鑑定する物件の規模や条件によって異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度が相場となっています。
2.実費
鑑定士が物件を調査する際にかかる交通費や宿泊費、測量や写真撮影などの現地調査に必要な費用です。
鑑定料に加えて、数万円程度がかかることがあります。
なお、鑑定士によっては、鑑定料や実費に加えて、消費税や報酬に関する手数料などの追加料金が発生する場合がありますので、事前に確認することが重要です。
このように、不動産会社以外にも、司法書士や不動産鑑定士などの専門家に対しても手数料が発生する場合があります。
これらの専門家の手数料は、不動産業者の手数料よりも比較的少額であることが一般的です。
家の売却にかかる手数料を安くするためには?
②自分で買い手を探す
③不動産会社と直接交渉する
④不動産オークションを利用する
①不動産会社の手数料を比較する
不動産会社の手数料を比較する方法は、以下のような手順で行うことができます。
・仲介手数料の料率を確認する
・追加費用の有無を確認する
・不動産会社を選定する
売却したい物件がある地域で、実績や評判の良い不動産会社を複数選びます。
インターネットや不動産雑誌などを利用して、比較検討することができます。
・仲介手数料の料率を確認する
選んだ不動産会社の仲介手数料の料率を確認します。
一般的には、物件価格の3%~5%程度が相場ですが、地域や不動産会社によって異なります。
・追加費用の有無を確認する
不動産会社によっては、仲介手数料以外にも様々な費用が必要となる場合があります。
例えば、広告費や契約書作成費用、不動産鑑定士の費用などが該当します。
これらの追加費用があるかどうか、ある場合はどの程度か確認することが重要です。
前提として、不動産会社によって手数料が異なるため、数社の不動産業者に査定依頼をし、手数料の比較検討を行うことが大切です。
②自分で買い手を探す
不動産業者を介さずに、自分で買い手を探すことで、手数料を節約することができます。
ただし、買い手探しには広告費や交渉の手間がかかるため、注意が必要です。
自身で家の買い手を探す方法は、以下のような方法があります。
・知人や友人に紹介してもらう
・不動産会社のネットワークを利用する
・SNSや不動産の情報サイトを活用する
自身で家の情報をSNSや不動産の情報サイトなどに掲載することで、買い手を探すことができます。
掲載する際には、物件の詳細な情報や写真などを掲載することが重要です。
・知人や友人に紹介してもらう
自身の知人や友人などに、家の販売を依頼することもできます。
周りに不動産を探している人がいる場合もあるため、自分から声をかけることで買い手を見つけることができるかもしれません。
・不動産会社のネットワークを利用する
不動産会社に依頼して、自身で家の買い手を探すこともできます。
不動産会社は豊富なネットワークを持っているため、買い手を見つけることができる可能性が高いです。
③不動産会社と直接交渉する
不動産会社と交渉して、手数料の引き下げや割引を交渉することもできます。
不動産会社と交渉する場合、以下のようなポイントに注意して交渉することが大切です。
・複数の不動産会社に見積もりを依頼する
・不動産会社の強みを活かす
・自身の立場や希望を明確にする
まず、自身がどのような条件で売却したいのか、またどのような不満や希望があるのかを明確にしましょう。
自分の希望が明確になっていないと、不動産会社との交渉がうまく進まないことがあります。
・複数の不動産会社に見積もりを依頼する
複数の不動産会社に見積もりを依頼し、それぞれの評価額や手数料を比較することで、より自分に合った不動産会社を見つけることができます。
また、複数の見積もりを提示することで、不動産会社同士の競争が生まれるため、買い手にとって有利な条件が提示される可能性があります。
・不動産会社の強みを活かす
不動産会社にはそれぞれ強みがあります。
例えば、地域密着型の不動産会社は地元に詳しいため、地元の情報や不動産相場に詳しいことが多いです。
逆に、大手の不動産会社は広いネットワークを持っているため、買い手を探す力が強いです。
自分の売却条件に合った不動産会社を選び、その会社の強みを活かすことが大切です。
④不動産オークションを利用する
不動産オークションとは、不動産を競売形式で売買する方法のことを指します。
不動産会社や競売会社が主催するものや、オンライン上で行われるものなど、様々な形態があります。
不動産オークションでは、業者の手数料が安く、買い手も競合するため、高値で売却できる可能性があります。
ただし、売却価格が市場相場より低くなる場合もあるため、リスクもあることを忘れずに考慮しましょう。
家の売却は不動産鑑定士に相談を
家の売却手数料は、自身でその内訳を正しく把握し、正しい節約方法を知ることでいくらでも安くできる可能性があります。
ただ、初めての売却において、独断では不安な方は「どの相談窓口を選ぶか」は大変重要です。
どれほど知識に長けていても、適正価格で取引できるかどうかは別の話だからです。
この記事で手に入れた知識を正しく使い、理想の売却を叶えたい方は、ぜひイマスグの『不動産鑑定士ドットコム』をご活用ください。
不動産鑑定士に相談することで、売却に関するリスクを最小限に抑えることができます。
2.入札による売却では、より高く、より早く不動産を売却できる可能性があります。
3.売却に関する手数料は売却価格×2%とさせていただきます。(一般的な仲介手数料は売却価格の3%+6万円)
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