不動産売買は情報収集・発信が要

あなたが今住んでいるその家は、どうやって見つけましたか?あるいは何が決め手になりましたか?

賃貸の場合はエリアで絞った後、家賃や敷金・礼金・更新料といった費用面をまず調べる方も多いと思います。分譲の場合は価格ももちろんですが、間取りや日当たり、周辺の環境など、長く住むことを前提に「住み心地」を重視して選ぶ人が多いのではないでしょうか。そして注文住宅の場合は、なにより自分の希望通りの家を立ててくれる施行業者(工務店など)選びが大事と言えるでしょう。

住み方や人によっても重視するポイントは異なると思いますが、いずれにせよ肝となるのは確かな情報収集。また、売る側は情報発信が重要なことが分かります。

今回は不動産売買における情報の重要性について見ていきましょう。

どんな方法で情報収集されている?

家を買う時、借りる時、建てる時は、誰でも必ず冒頭のような様々な情報を集め、条件に合う家や業者を選ぶと思います。それでは、一般的にどのような手段で情報収集が行われているのでしょうか?

国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査」(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001477550.pdf)によると、注文住宅取得世帯では「住宅展示場で」が最も多く、分譲戸建住宅取得世帯、分譲マンション取得世帯、中古戸建住宅取得世帯、中古マンション取得世帯、民間賃貸住宅入居世帯では「インターネットで」が最も多いという結果。ちなみにリフォーム実施世帯では、「以前からつきあいのあった業者」が最も多いそうです。

やはり全体的にインターネットで調べる人が多い一方、グラフを見ると、特に中古戸建・中古マンション・賃貸に関しては、次に多い「不動産業者で」もかなり多いことが分かります。たしかに私も以前東京で家(賃貸)を探す際、インターネットで探すと同時に、紹介してもらった東京の不動産会社の方にも情報をもらっていました。特に知らない土地への引っ越しの場合は、地元の不動産業者を頼りたくなりますね。

つまり不動産の場合、インターネットで広く情報を集めながら、最終的には信頼できる業者からの情報が決め手になりやすい、と言えるのではないでしょうか。

どんな言葉で検索されている?

では、家を探そうとなった時、まずインターネットでどのように検索をかけますか?

地名や駅名、賃貸か分譲か、間取りや部屋数、新築か中古か、など、様々なキーワードがあると思います。中でも検索数が多いのは例えば「仲介」や「不動産会社」、「駅前」、「土地」、「物件」、「一戸建て」など、大きなカテゴリーを示すワード。しかしこのような大きなくくりの言葉で検索しても、情報量が多過ぎますよね。検索する側も欲しい情報へたどり着けませんし、発信する側もなかなか自身の情報を見つけてもらうことができません。さらに、それらの情報が一貫していれば良いのですが、サイトによって言っていることが違ったり、よく見れば古い情報だったり…どれを信じて良いかも迷ってしまいます。

SNS等でもそうですが、よく検索される人気の話題やコンテンツは、それだけ多くの人が情報を発信しているということなので、一つひとつが埋もれる上に、正しい情報とそうではない情報が入り混じります。見る側も出す側も、慎重なリサーチが必要ですね。

どうやって発信すればよいのか?

では、どのような発信をすれば見てもらいやすくなるのか?上記のような検索ボリュームの大きいキーワードは使いつつ、さらにそこから絞っていくようなワードも用いるある内容に特化したページも作る)ことで、その情報が欲しい人にとっては引っかかりやすい、という状態を作るのも一つの戦略。ブログ記事はまさにそれですよね。そこが導入部分となり、だんだん大きなカテゴリーのページ(運営会社の本体HPなど)へ誘導していくことで、徐々に信頼を得つつ情報を伝えていく。閲覧者側も、知りたい(興味のある)情報から少しずつ情報が広がっていくので、急激な情報過多に陥ること無く、冷静に判断することが出来るでしょう。

インターネットで特に大切なのは、収集においても、発信においても、情報の選別と信憑性。とにかく多く発信すれば、集めれば良いというものでもないですし、質を求めるばかりに時間をとられればタイムリー性にかけてしまう。信頼できるところから、欲しい情報のみを得られる・発信できることが理想です。

発信するためにはまず、知ること

的確な情報発信にはまず、その不動産のことや、発信したい相手(ターゲット)のことをよく知る必要があります。

家を売ったり賃貸したい場合、基本は不動産業者を通して情報公開や手続きがされますが、その不動産業者が情報発信に強いかどうかを見極めることも、その家が高く売れるかどうか、早く入居者がつくかどうかに影響します。もちろん、広告にお金をかけている会社ほど、手数料など、費用も高くなるでしょうが、情報発信力のないところに頼んでも、いつまでも売れなかったり、入居者が決まらなかったりして値下げさせられる、という悪循環に陥るかもしれません。

その家独自の良さ(こだわりや住心地など)をよく理解し、その「売り」を活かした発信ができれば買い手は付きやすくなりますし、ありふれた宣伝文句では情報の中に埋もれ、なかなか売れないかもしれません。持ち主目線での家の価値と、不動産業者から見た家の価値(立地や間取り、築年数など)、第三者から見た価値(土地や不動産そのものの客観的な価値)を正しく知り、厳選、徹底して打ち出すことで、信頼される充実した情報発信となるのです。

また、ターゲット(家を買いたい人)が求める情報は何か?どこで情報を集めているか?を考え、そこに刺さるキーワードを使ったり、発信方法を変えたりすることで、より効率の良い発信ができます。

まずは自分が一番の理解者になること。それが発信力を上げる秘訣です。

不動産のことをよく知るには?

とはいえ、不動産の価値なんて素人には難しいですよね。今から勉強するわけにもなかなか…そんな方にオススメなのが、不動産鑑定士に相談するという方法。

不動産鑑定士とは、売る側でも買う側でもない、第三者の立場からその不動産の価値を適正に周辺の経済状況や地理的状況など客観的な視点で鑑定・評価する職業です。また、その不動産の有効活用法を提案したり、相談に乗ってくれたりといった業務もしています。

その不動産鑑定士が出した鑑定額や評価は、不動産業者が出す査定額よりも正確な不動産価値として認められます。より信頼性の高い情報として受け取られるのですね。つまり、前述の「第三者から見た価値」がこれにあたります。

こうして持ち主目線と第三者目線での価値を知り、そこに不動産業者から見た価値を加えれば、信頼感ある、相手が本当に知りたい情報が分かりやすくまとまり、届きやすく繋がりやすい情報発信ができるようになるでしょう。

まとめ

あなたが不動産を買いたい時も、売りたい時も、信頼できる不動産業者さんを頼りたいですよね。でも、知り合いは居ないし、前に付き合いのある業者がいるわけでもない…そんな方は、がむしゃらにネット検索するのではなく、まずはその不動産の価値を正しく知ることから始めてみてはいかがでしょうか?完全中立な立場の不動産のプロ、不動産鑑定士なら、その不動産の適正な価値を鑑定してくれます。第三者である鑑定士が出したその情報は、誰よりも信憑性の高い情報だと思いませんか?それをもとに発信・交渉すれば、無駄なく、最適な売買ができるのではないでしょうか。

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