不動産鑑定士・飛松先生に聞く「いま大人気の【コンセプトマンション】って何?」

不動産鑑定士・飛松先生に聞く「いま大人気の【コンセプトマンション】って何?」

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最近増えてきた専門性の高いマンション

近頃、専門性の高い「コンセプトマンション」という賃貸マンションが増えてきています。

例えば車好きの方向けに、雨の日も濡れずに作業ができるインナーガレージを設けたマンションなどがあります。

また、サイクリングの好きなサイクリストも増えていますが、そういった方向けにも整備ができたり飾ったりできるスペースを備えたマンションがあったりと、そういった付加価値のついたマンションが増えてきているように感じますね。

他にはペット共生マンションなど、屋上にドッグランが設置されているものもあります。雨の日に散歩に行けなくても、そこで運動させることができるんですね。

エントランス付近に洗い場を設置することで、ペットとの散歩から帰って来て、すぐにそこで犬の足を洗うことも可能に。細やかな設備を設けたマンションが都心部で増えています。

SOHO型のマンションも増加中

コロナ禍になってからは、SOHO型のマンションも増えています。

SOHOとは「Small Office Home Office」の略です。ご自宅で仕事をするフリーランスの方などに向けたマンションで、共有部にコワーキングスペースがあり、そこで仕事をすることができます。そういったスタイルも最近は流行っているようです。

 

おおらかに子育てができる? 子育て世帯専用マンション

その中でも僕がちょっと面白いなと感じたのは、子育て世帯専用のマンションです。

妊娠している方のいる世帯、または小さなお子さんのいる方しか入居できないマンションで、大手のハウスメーカーが経営しています。

そのマンションに住んでいるのは子育て中の同じような世代の方たちなので、孤独になりがちな子育て中にコミュニケーションを取ることもできますし、また共有スペースで子育てに関するセミナーを行うこともあるそうです。

同世代ということで子育てに関する相談などもしやすいでしょうし、子どもたちも同じ世代なので遊ばせることができます。その様子を見ながらお茶をすることもできるようですね。

 

フィットネスに防音室。ますます発展していくコンセプト賃貸マンション

フィットネスジムを併設しているマンションもあります。家に帰宅してから、外のフィットネスジムに行くのは億劫なので、共有部分にあると便利ですよね。

また楽器を演奏したいという方も結構いらっしゃるんです。コロナ禍でライブなどもできないということで、音楽家の方が防音の共有部分を作り、そこで自由に演奏ができる、というマンションもあります。

これからも様々な専門性の高いマンションが出てくるかと思いますが、その中でも自分のライフスタイルに合ったマンションを見つけられるといいですね。

まとめ

・ライフスタイルが多様化する中、様々な専門性のあるマンションが続々誕生中。

・インナーガレージやドッグラン、フィットネスジム併設や防音室など、種類は様々。

・子育て世帯に嬉しい、子育て専用マンションも登場!