【株】税理士・箕村先生に聞く!「小学生でもわかる自社株の鑑定方法」

税理士・箕村先生に聞く!「小学生でもわかる自社株の鑑定方法」

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株式会社の作り方

現在の法律では資本金1円から、その1円に対して何株発行するのかということになっているので、何株以上でなければならない、資本金がいくら以上でなければならない、という決まりはありません。

以前は、有限会社は資本金が300万円、株式会社は1000万円、一株当たり5万円と決められている時代がありました。

 

有限会社と株式会社の違い

最近有限会社という言葉をあまり聞かなくなったのではないでしょうか。実は、有限会社はもう作れなくなっているんです。今は株式会社だけになりました。

有限会社は役員1人から作ることができて、監査役は必要ありませんでした。

株式会社は取締役3人、監査役1人の最低でも4人が必要でしたが、現在は会社法が制定されて、1人役員で監査役がいなくても株式会社が作れるようになっています

個人事業主と株式会社、何が違う?

株式会社は株を発行して資本金があってそこからスタート、という形になります。

個人については株式発行という概念がないので、軍資金を用意してそこからスタート、という形になります。

負債についても、個人で借金をしたらいわゆる自分の借金になるので死んでも返さないといけないというか、破産するまでは返さないといけない、ということになっています。

会社の借金であれば会社がしているのですが、では株主に責任があるのかというとそうではなく、あくまでも会社の借金は会社の借金で、いわゆる有限責任というのですが個人とはそういう意味で違うということです。

 

株の金額は自分で決められるの?

昔は1株5万円からと決められていましたが、今は一株当たり○円、と自分で決められます。

 

自社株はどのように評価できる?

会社を運営していて歴が長くなると、資産が増えます。それに対する負債、借金などもバランスよく増えていくと思うのですが、資産から負債を引いた差額がいわゆる資本の部というものになります。

この資本の部の金額を株数で割ることで、単純に一株当たりいくら、ということがわかります。

計算上、売上、経費、利益は資本の部にどんどん積みあがっていくので、それに対して資産が増えたり負債が増えたり資本金に対して利益が増えて、ということなので、ずっと黒字を続ける会社であれば資本の部がどんどん増えていき、株の価値は1株当たりが上がっていく、ということになります。

 

「優秀な人材」や「どこにも負けないブランド」などを株価に反映させることはできる?

それらを実際に株価に反映させるとなると、どのように評価をすればいいのかというところがあるので、あくまでも副次的、プラス材料という意味ではそういうことも考えられるとは思います。

ただ実際に評価をするとなると100万なのか1000万なのか1億なのか、金額にするのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 

売上が赤字になると1株当たりの評価も下がる?

例えば100万円の資本金で始めた会社があって、今3年目、4年目に入ったとします。毎年20万円ずつの赤字を計上していると、資本の部がどんどん小さくなっていく。そうなると当然、1株当たりの評価も下がってしまいます。

100万円の赤字で毎年20万円ずつ、計60万円の赤字ですから、資本の部は40万円になっているわけです。それを株数で割ればおのずと計算できると思うのですが、元本割れではないですが発行した株価よりも薄くなっている、ということですよね。

資金調達のために、実際の株価よりも高い価格で売ることはできる?

先ほどの例の続きですが、とうとう1株4000円になってしまったけれど、資金調達の必要もあるので実際は4000円だけど1株10000円で売ろう、ということは果たして可能なのでしょうか。

答えとしては、無理でしょう。

何故かというと、結局赤字会社なので、その事業の4000円の株に6000円のプレミアを付けて売ろうということですが、その会社に6000円のプレミアを付けてまで買う価値があるかどうか、というところです。

よほど化けるような資産があるのか、買った土地が本当は5000万円だったけど今では3億円くらいの価値になっていて含み益が見込めるとか、そういったことがない限りはなかなか難しいのではないでしょうか。

そうやって売ってはいけない、ということではなく、それでは買ってもらえないよ、という話ですね。結局は売り手と買い手がいて、最終的に値段についてお互いが合意して売買が成立するわけですから。

 

株価に反映されるのは実際の会社の業績だけではない?

株価を見ていると1日で金額が上がったり、反対にドーンと下がったりすることもあります。

例えば何か画期的な特許を会社が取得するなど、決算を迎えるまでにプラス材料があれば株価は跳ね上がるでしょうし、反対にどこかで事業を失敗して負債ができれば株価は下がるでしょう。

そういう動きによって市場は反応しています。

 

まとめ

・株式会社、現在は役員1人でも作ることが可能になった。

・有限会社はもう作れない。

・自社株の評価は資本の部を株数で割ることで知ることができる。

・株価は様々な要素に反応して価格が上下する。