貯蓄とは?「貯蓄」と「貯金」の違いを徹底解説

「今月は出費が多くて貯金ができない。」
「将来が不安だから、貯蓄したい。」

聞き馴染みのある「貯金」と「貯蓄」
日常生活で使っているよく似た2つの言葉にも違いがあります。表現が違うだけで意味は一緒と思って使っている方は多いと思います。
この2つの言葉の違いを知って、金融リテラシー(お金や金融に対する知識や判断力)を高めていきましょう。
この記事では、「貯蓄」と「貯金」の違いと貯蓄の必要性を徹底解説していきます。

1.貯蓄とは


金融資産全体を蓄えることを指します。
現金や金融商品(株式や保険など)や不動産などの資産です。
具体的には下記のようなものです。

・現金
・株式
・債券(国債や社債)
・投資信託
・生命保険や個人年金保険などの各保険
・不動産
・財形貯蓄
・個人型確定拠出年金
・金

さまざまな商品によって、貯蓄はできます。
この具体的な内容を見ると、「貯蓄」は今持っている資産がさらに増えていくというイメージがあります。
投資信託や株式や債券などの金融商品は、元本割れのリスクがありますが、その一方でお金が増える可能性があります。

そこで、貯金との違いを見てみましょう。

2.貯金との違い


貯金は現金などすぐに使える形でお金を貯めることを指します。
毎月口座に決まった金額を貯金したり、500円玉貯金をしたり、日本人が好きなタンス貯金やヘソクリをイメージしてもらうとわかりやすいです。
小さい頃から、貯金箱があり、「貯金をしなさい」と言われてきて「貯金」という言葉を使っている方は多いでしょう。
貯蓄は株式や不動産などの金融商品に変えて保有しているものも含みます。
一方で貯金はお金だけ貯めていることになります。
つまり、貯金も貯蓄の一部と言えます。
ただ、貯金と貯蓄の性質に違いがあります。
「貯金」はお金を貯めることを目的にすれば
「貯蓄」はお金を増やすことを目的とします。

貯蓄と貯金の違いを知ったところで、なぜ貯蓄が必要なのでしょうか。

3.貯蓄の必要性

・将来のために資産を増やすことができる。
貯金では、貯めることを目的にしているので増えるがほとんどありません。
例えば、500円玉貯金だと入れた枚数分だけ貯まっていきます。
10枚入れたら、5000円、20枚入れたら10000円になります。

銀行の金利は普通預金だと0.001%が多いです。
100万円を1年間普通預金に入れていても、8円の利息しか付きません。(※1)
減りもしなければ、ほとんど増えもしないです。

1.貯蓄とは?でも述べましたが、金融商品にはリスクはありますが、増えていくという可能性があります。

・インフラ(物価高)に対応できる。価値は変わらない。

インフラになった時、貯金だけで貯蓄をしていると自己保有資産の価値は下がってしまいます。時代が変化するとともに、世界情勢が変わりお金の価値も変わる可能性があります。
2000年では100円あればハンバーガーは買えましたが、2023年現在では100円でハンバーガーは買えません。ハンバーガーを買うために170円が必要です。(※2)

投資信託や株式や不動産などの金融資産を保有することで、インフラに左右されません。
リスク分散のためにも、さまざまな種類で貯蓄することが良いです。

(※1※2 詳細は、イマスグ【お金の話】”お金の勉強って必要?投資について考えてみましょう”を読んでみてください。)

4.まとめ

いかがだったでしょうか。
日常生活でよく耳にする「貯金」と「貯蓄」の意味・違いを知り、「貯蓄」の必要性をご理解いただけたでしょうか。

まず、自分自身がどのような形で貯蓄をしているか確認してみてください。
貯金がダメと言っている訳ではありません。貯金もいますぐ使えるお金として必要です。
ただ、将来のためには他の貯蓄の方法も必要です。自分に合った貯蓄をして将来に備えましょう!

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