【副業300万円問題】クレーム殺到を受けた国の対応は。低所得者5万円給付の効果は如何に?【儲かりまっかTV】【イマスグ】

新企画「儲かりまっかTV」好評スタート!!!

出演

税理士 箕村 保 先生

みのむら会計事務所 TMコンサルティング(株) 代表取締役
大阪を拠点に、数多のクライアントを抱える敏腕税理士。

楠 雄二朗 U.K.

関西で絶大な知名度を持つ、ラジオDJタレント
毎日放送「ちちんぷいぷい」10年レギュラー出演

儲かりまっかチーム

プロデューサー:福村 奈苗
ディレクター :澤田 祐多
企画     :濱口 龍一
カメラ・撮影 :澤田 祐多
編集・音効  :福村 奈苗

サラリーマンの副業300万円問題について。

U.K.:
不安じゃないですか、日々。
この国の情勢…戦争も起きている…コロナも起きた…、そして重税。そろそろ妻も働いた方がいいのかなと思ったり、僕ももっと色々な副業を始めた方がいいのかなとも思うんですよ。

ただ最近、「副業300万円問題」ってあるじゃないですか。これ何ですか?

箕村先生:
数年前からでしたかね、副業に対して世の中が寛容になったというか、「いいんじゃないか」という流れがあったと思います。

そして、日本の制度は「申告納税」ですので、
例えばサラリーマンの方でメインの収入が給与である場合は、会社による年末調整を通じて納税をすることになるので、基本的には自分自身で確定申告をする必要はありませんが、副業はそいういう訳にはいかないんですね。

U.K.:
ほうほう。

箕村先生:
で、申告するにあたって、副業で得た収入が「事業所得」「雑所得」かで取り扱いが異なるということなんです。

U.K.:
なるほど。では、事業所得と雑所得のそれぞれのメリット・デメリットを教えてください。

箕村先生:
はい。

例えば、収入が100万円あり、かかった経費が200万円だったとします。すると、赤字100万円ですよね。このようにシンプルに計算できるのが事業所得です。

対して雑所得の場合ですと、同じく収入が100万円でかかった経費が200万円だったとしても、赤字はゼロになるんです。

U.K.:
え?なんで?

箕村先生:
…そういう計算構造になっていまして。(笑)

U.K.:
赤字が100万円になる事業所得の方が、税金的には優遇されるということですよね?

箕村先生:
そうですね。赤字事業ということになりますので、最終的に算出される所得税として納税した分から、払い過ぎている税金が幾分か返ってくるということです。その点、雑所得は赤字事業になりませんので返ってくる税金もないということですね。

それで、これを区別する基準が300万円ということなんです。

副業による収入が300万円を超えていれば事業所得とし、300万円未満であれば雑所得とするということで、これが物議をかもしているんです。

U.K.:
・・・(唖然)

箕村先生:
ただ、これについては確定はしていません。

国税庁のパブリックコメントに何千件という反対意見が集まったりと、すごい反響があったわけです。

U.K.:
そりゃあ、そうですね。国税局は何がしたいんですかね…。

箕村先生:
まあ、みんながみんな、これは事業所得だ!雑所得だ!となると結局調査が必要になったりするので、
税務署の職員も税金で給与が支払われる国家公務員なわけですから、限られた人員をそこに割いて…というのも大変なことですからね。

とはいえ、多くの反対意見による反響があったということも事実ですね。

U.K.:
そうですね。これ以上税金を払わせるのか!?ということですよね。

我々にとってみれば、少しでも税金を払わずにいたいという方は多いので、反対意見により制度改正が一時中断になったことをラッキーと思う方は多いと思うんですよ。ただ、やっぱり税金を払わないと国が回らないというのも事実だから…すごく微妙なラインだと思うんです。

でも、なんで“300万円”なんですかね?(笑)

箕村先生:
なんでなんですかね(笑)

U.K.:
なんかギャグであったじゃないですか、“3”になったらアホになるやつ。アレからですかね(笑)

冗談はさておき、この副業300万円問題に対してクレームが殺到したということですが、
これを受けて国は動きを変えようという気はないんですか?

箕村先生:
反対意見を受けて、300万円という基準は設けるものの、
記帳・帳簿書類の保存の有無で事業所得と雑所得を区別するというように修正するという案は出ているようですね。

U.K.:
あくまでも案だけども改善はしようとしてくれているんですね。そりゃあ、もうぜひ取り入れていただきたいですね!

何度も言うように税金は払うべきだし必要なものだと思うんですけど、
今のこの政治を見ていると、本当に日本を良くしようと思っているのかというのが分からないし、見えてこない。

前回の動画でも触れた「児童手当」のカットもそうですが…そう思うと、税金を払うのが惜しく感じます。

先生、ちょっとガツンと言ってやってくださいよ!

箕村先生:
・・・政治家のみなさん、よろしくお願いします。

U.K.:
良い人!(笑)・・・僕もよろしくお願いします。ハイ

低所得者への5万円の給付金。物価高への対処になるのか?

U.K.:
今日ね、娘と妻と僕と3人でランチに行ってきたんですよ。
そのお店には、ラーメンとドーナツとドリンクが付いたお手頃なランチセットがあるんですけどね。今日行ったら、ランチセットにドーナツが付かないって言われたんですよ。

箕村先生:
えー、それは残念ですね。

U.K.:
ついこの間までドーナツが付いたのに…。で、お店の方に聞いたんですよ。
そしたら、やっぱり小麦の高騰で、どうしてもそうせざるを得ないということだったんです。

…で、スーパーに行ったらネギが1本200円弱。玉ねぎ5つで500円以上。もう、どうやって生きて行けばいいんですか。

この物価高。国はどう思っているんですか?

箕村先生:
物価が高くなるのは世の中の流れではあるので、ある意味では仕方ないと思うのですが、
それよりも国民の収入が約30年上がっていないというのが問題だと思いますね。

U.K.:
そうですよね。アメリカも物価がめちゃくちゃ上がっていますが、給与もめっちゃ高くなっていますからね。

…日本だけなんですよ。これはもう生き地獄ですよ。

箕村先生:
お隣の韓国よりも日本の方が状況は悪いといいますからね。

U.K.:
そんな中、低所得者に5万円の給付金ということですが。

箕村先生:
児童手当じゃないですが、5万円もらったところで…もちろん有難いことではありますが、それによってどこまでの効果があるかという話ですよね。

もっとあげて(給付して)もいいんじゃないかと思いますけどね。

U.K.:
あくまでも僕の勝手なイメージですが、低所得者に分類される方の大半はご年配の方だと思うんですね。
年金暮らしで、そこまで出費も必要ではない、生活の保障も最低限はある。一方、シングル家庭やお子さんがたくさんいる家庭などが当てはまる、子どもの援助になる児童手当はカット。

これに対して、すごく僕は憤りを感じているんです。

決してこの5万円の給付金を渡してはいけないとは言っていないですよ。でも優先順位があるだろう、と。

箕村先生:
そうですね。

U.K.:
そんな中で、あの明石市の泉市長です。子どもへの給付金を渡した上で税収も円滑に回っている、と。
で、教えましょうか?岸田総理。っていうのをTwitterで発信されていたんですね。

まあ、Twitterで言うという手法については置いておいて、でも、すごく正しいなとは思うんですよね。

こういった上手くいっている実例をなんで参考にしないんだろう、と。
そこから学ぼうとしない姿勢と、この5万円。僕にとったらチンプンカンプンなんですよね。ホントに国民のこと考えてる?って。

先生、ずばりこの5万円の給付金で日本は変わると思いますか?

箕村先生:
“変わらない”と思いますね。ゼロ1個…もう1個…、ですね。

U.K.:
そうですよね。同じ渡すならねえ!

だって、我々が生活するうえで必要な食料品でも、以前は月にだいたい5万円要ったものが、今は7万5千円から8万円要るようになったわけですよ。

箕村先生:
しかも給与は変わらずですからね。

U.K.:
そうです。だったら5万円と言わず、50万円500万円給付してもらえれば、ビジネスでも何かしら始められる可能性があるじゃないですか。

今後の日本政治にどう希望をもつ・・・?

U.K.:
今後の日本、どうなっていくと思いますか?

箕村先生:
以前の首相がコロコロ変わる情けない時代を経て、長期政権があって…今また支持率が下がって…、
支持率が下がるということは国民が不満を持っているということですからね。

首相が考えをパッと変えて、方向転換をバシッとするのか。それに期待したいところですね。

U.K.:
そうですね。

あと不思議なことに、いろんなお店が人手不足ですよね。売り手市場なわけじゃないですか今。
こんなにお金に困っている人がいる中で、この矛盾が不思議で仕方ないんですよね。

箕村先生:
世代ごとの人口がバランスよくいればこの矛盾は生まれないと思うのですが、
少子高齢化で最後はゼロになってしまうのかは定かではありませんが、今後ますます人口ピラミッドが逆三角形になっていくことが目に見えていますからね。

U.K.:
イーロン・マスクが言ってましたよね。日本はいずれなくなるって…。

おまけ(※オフショット)

U.K.:
先生どうでした?今日は。

箕村先生:
いやあ、めちゃくちゃ汗かきましたよ。(笑)
なんか懐かしいな~って思いました。ラジオの時の感じが…

U.K.:
ああ、ラジオの時のね!

そういえば、選挙行ってますか?先生。

箕村先生:
行っていますよ。周りの人たちも行ってますしね。

U.K.:
そうですよね。我々の世代は行きますよね。

でも若い子は全然行かないって言うじゃないですか。これが変わらないと日本は変わらないと思うんですけどね。

箕村先生:
結局選挙の目線って、選挙に行く世代に対して政治家は政策を決めるわけですからね。

U.K.:
そうですよね。だから子どものお金はカット、お年寄りにお金を流す…っていう、もうゴマスリしかしてないじゃないですか。

ほんま、泉市長に来てもらいたいな~。一回話聞いてみたい!

※続きは、本編動画で!!

これからも【儲かりまっかTV】をお楽しみください

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

文章校正:福村 奈苗
記事作成:福村 奈苗

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