不動産鑑定士・飛松先生に聞く「行政の強権発動で下町が住みたい街に」

不動産鑑定士・飛松先生に聞く「行政の強権発動で下町が住みたい街に」

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尼崎の街が最近変わってきている?

兵庫県に尼崎という場所があります。以前は治安の悪いイメージで、僕も夜にはあまり行きたくない場所だな、というイメージを持っていました。ですが、今はそういったこともないんですね。

阪神間でいうと、北から阪急、JR、阪神とあるのですが、阪急沿線には高級住宅街と呼ばれている塚口や武庫之荘などがありますし、JRの尼崎は住みたい街ランキングでもトップ3に入るほど人気の街です。

阪神尼崎は昔ながらの街ですが、駅前にはタワーマンションもバンバン建っていて、街並みが変わってきた感じもします。最近では関西以外の方が結構住まれているかな、という印象ですね。

以前の雑多な下町のイメージは、今ではあまり感じられません。

下町イメージから脱却していく街

全国的にも以前とは雰囲気の変わった街があります。

神奈川県の川崎市、千葉県の千葉市などは、以前はガラが悪いというと語弊があるかもしれませんが、下町の雰囲気がふんだんにあった街でした。

今ではタワーマンションが建ち並び住みたい人の多い街になっています。

 

いわゆる「ガラの悪いエリア」を「ガラのいいエリア」にするために

「ガラの悪い街」というと、駅前に飲食ビルがあってパチンコ屋さんがあって、というようなイメージがある方も多いのではないでしょうか。

東京の街ですが、錦糸町という駅があります。ここは駅前の雑多なビルを全部取り壊して、公園にしたりしているんですね。

公園には芝生をひいて、今では子育て世代が住みたい街、として生まれ変わっています。

 

街並みは変わっていくけれど、変わらない場所も?

街並みは変わっていくものですが、昔から変わらずそこにあり続けるものもあります。

大阪でいうと「飛田新地」という、いわゆる夜のお店が集まる場所がありますが、ここは昔から変わりません。政治的な色合いがあって、退けたくても退けられないというのももちろんあると思うのですが。

尼崎にも似たような「かんなみ新地」という場所がありましたが、こちらはなくなってしまいました。

なくなった時には新聞や報道番組でも取り上げられたりと、大きな話題にもなりましたね。

強制撤去は尼崎市の主導で行われた

かんなみ新地の強制撤去は、尼崎市の主導で行われました。

この場所で営業されていたお店の多くは土地を借りて営業をしていて、それが違法であったために強制撤去をした、と聞いています。

新地はいわゆる、誰も手が出せない「無敵のエリア」と呼ばれていました。かんなみ新地も昔からの歴史もありそう呼ばれていたのですが、今回は強権発動で強制撤去が行われ、全国的にも驚きだったと言われています。

かんなみ新地の近くにも小学校などがあり、近隣住民からはなくしてほしい、という要望が昔からあったようです。そして実際になくなったことで住宅開発が進むということも考えられますので、そういう意味では今後クリーンな街になっていくのかな、と感じますね。

街並みを変えるのには壮大な計画が必要です。いろいろな方が絡んでいるので権利の調整とか、政治的なものもあるでしょう。そこをまとめていくのは大変でしょうね。

 

まとめ

・以前はガラが悪いと言われていた尼崎も、最近は人気の街に。

・下町イメージから脱却し、人気の街になるところは首都圏でも見られる現象。

・街並みを整えることで人気の街に。

・今はなき「かんなみ新地」。無敵のエリアも2021年に消える