U.K.さんに聞く「韓国カルチャー その強さの正体とは」

U.K.さんに聞く「韓国カルチャー その強さの正体とは」

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関西ではお馴染みのDJタレント、「関西のたれ目王子」、くっすんことU.K.さん。
今回はU.K.さんに「韓国エンタメ快進撃!」というテーマについてお話を伺いました。

U.K.

関西を中心に活動するDJタレント。本名は楠雄二朗、通称「くっすん」。

ラジオを中心に、現在はテレビなどのメディアや音楽イベントの司会などでも大活躍。2015年には守口市 夢・未来大使に就任。活躍の幅を今なお広げ続けている。

 

韓国映画がカンヌで最優秀男優賞とエキュメニカル審査員賞をダブル受賞!

―韓国映画の「ベイビー・ブローカー」がカンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞し、さらに主演のソン・ガンホさんは最優秀男優賞と、二冠を獲って日本でも話題になりました。

日本はなかなか韓国にエンタメでは敵わないなと感じることが多いのですが、ただこの映画の監督は日本人なんです。是枝 裕和監督ですね。

 

U.K.:是枝監督といえば、こちらもカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した「万引き家族」。

是枝監督は社会風刺や社会問題をエンタメ化する天才だと思うんです。その一方で、文学的な作品もミステリも手掛けています。

この方が韓国の俳優とタッグを組んだということに、僕はちょっと嫉妬しています。

 

―日本のエンタメ界を代表する者として。

 

U.K.:関西エンタメ界のたれ目王子ですから。

このストーリーを日本の役者で作れなかったのかな、というところにね、ちょっと残念というか悲しい気持ちになりましたよね。

社会問題を映画化する韓国

―韓国の映画は社会問題をしっかりと捉えて発信していくというイメージがあります。

 

U.K.:本当にその通りで、ソン・ガンホさんは「パラサイト 半地下の家族」にも出ていましたよね。

韓国っていろいろな歴史があるからこそ、国民すべてが社会問題を「理解しないといけない」と思っている国なんだと感じます。それは素晴らしいことですよね。

―韓国の方は社会問題に向き合う姿勢を持っている、ということでしょうか。

 

U.K.:その通りです。デモが行われるにしても、韓国ではすごい規模になりますよね。

日本でデモをするぞ、となってもなんだかみんな冷ややかになったり、デモ自体も「反○○」という、「反」をつけたがるイメージがあります。

韓国ではみんなで集合して国を変えていこう、という意思があるんです。なぜかというと、韓国は緊迫しています。北朝鮮との戦争もまだ終結していませんから、自分の国を守ろうと思ったら、ちゃんと自分たちの意見を発信しないといけない、という思いが強いんだと思うんです。

一方の日本では、僕のようなあほみたいな人間が政治について発言すると、「なにオマエわかっとんねん」「オマエが言うな」と言われることが結構あるんですよ。

政治のことを発信する時点で「不謹慎」だと思われがちなんです。そのギャップがめちゃめちゃありますよね。

 

韓国エンタメと韓国製品の世界への広がり

U.K.:韓国の抱える社会問題は日本よりも大きいと思いますね。それはかつて一つの国であった北朝鮮が敵対国となってしまったり、さらには韓国の様々な歴史もあり、そういう意味では本当に大変なんだなと。

また人口が少ないので、国内需要だけで回せるものも少ないと思うんです。

だからこそ海外に向けていろいろやらなければいけない。そしてその政策が見事に成功しているんだと思います。

 

―確かに韓国エンタメの音楽も映画も、世界中に広がっていますね。

 

U.K.:外国の空港に行った際に空港内のモニターを見ると、以前はパナソニック製のモニターが多かった印象があるのですが、最近ではサムスン電子のものが多い印象です。それだけ韓国製品も海外に認知されつつあるんですよ。

韓国というのはハングリーというか、政治に関してもみんな興味があるから、駄目だったら次に行こう、となりますよね。

さらに韓国の歴代大統領は逮捕されている方も多い。これは何故かというと、韓国の人に「しっかりと悪いことは暴こう」という姿勢があるからだと思うんです。

 

―問題にしっかりと向き合う姿勢がある、ということですね。

 

日本のエンタメ界が韓国エンタメに学ぶこと

U.K.:以前も話題になりましたが、韓国ドラマ「梨泰院クラス」のリメイク版「六本木クラス」が日本で製作予定です。こういったリメイクでも何でもどんどんやっていけばいいと。

 

―日本のエンタメ界はまだまだ韓国から学べることがあるし、学ぶべきだと。

 

U.K.:そうですね。先日、韓国のグループであるBTSはアメリカのバイデン大統領と会談をしていました。その時に、今まではタブーとされていた人種差別のこともしっかりと話してくれていました。日本のエンタメ界では誰かそんなことが出来るのかな?と思うんです。

 

―何が一番の違いなんでしょうか。

 

U.K.:まずは英語力です。2つ目は政治のタブー視、これじゃないかな。

 

―今後日本のエンタメ界がグローバル化していくために、どのような要素が必要でしょうか。

 

U.K.:日本人はどんどん海外に留学していくべきだと思います。

円安とはいっても、まだ円にはパワーがありますし、なんやかんや留学しやすい状況だと思うんです。そして様々な異文化の人たちと関わることで、ぐっと視野も広がります。

日本では大企業を目指して頑張って勉強して、良い企業に入れたら終身雇用だよ、という時代が長く続いていました。そして時代が変わったと言っても、その価値観を持ったままの人は多くいます。

でも、このままじゃ日本はだめなんですよ。じゃあどうしたらいいのかと言うと、それぞれが「起業マインド」を持つべきだと思うんです。

実際に起業する、しないではなく、起業してもやっていけるぞという発想。つまり「自立する」という意識を持つことですよね。

 

―自立をするために今日からできることを最後に教えてください。

 

U.K.:「鏡に向かって自分を褒めろ!」ですね。これがめちゃめちゃ大事なんですよ。

 

次回のコラムは「小・中学校であだ名禁止令!?」

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あだ名にまつわる思い出やエピソード、そしてちょっと驚きの「新提案」まで、U.K.さんが語ります!