【税務調査】税理士・箕村先生に聞く!「税務署はSNSを見てる!?」
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税務署の人はSNSを見ているの?
先日会合でそういったお話をする機会があったのですが、仕事としてなのかプライベートとしてなのかはわかりませんが、SNSは見ていると仰っていましたね。
昔は紙が主体だったので、調査官が事前に調査資料を揃える時は紙ベースでしていました。現在はインターネットが主流の社会となり、なおかつSNSも発展しています。SNSに名前を入れて検索をすれば埃の出てくる人もいるでしょう。
事前情報の収集という意味では、SNSを見て「この社長こんなところに行っているんだな」「食べ物屋の写真ばっかり上げてるな」と、それぞれの特性を調べている可能性は大いにあると思います。
事前調査を兼ねることはあるの?
税務調査では適正な申告、適正な経費の計上、売上の計上がされているのかどうかというところなので、収集した情報の中で「これはちょっと聞いておかないといけないな」「ちょっと調べないといけないな」というところに繋げていくのではないでしょうか。
例えば4月1日にクレジットカードを使用して計上している。SNSにはその日友人たちとレジャーを楽しんでいる様子がアップされていたとします。明らかに仕事に関係なさそうであれば、金額の大小もあるかとは思いますが、そういった材料が使われる可能性は十分あるでしょう。
SNSを活用している経営者が注意をした方がいいこと
SNSでは思いもしないところに繋がってしまう、ということがあると思うんです。本当にそれ公開して大丈夫?という部分はアップする際に十分気を付けた方がいいでしょう。
また人となりをさらすわけですから、やはりリスクがあるのではないでしょうか。
時差投稿をした場合に、実際にカードを使った日と投稿した日がずれることもありますが、日付ももちろん大事ですがそれよりも事業に関連があったかないか、という点を実態として調査されるでしょう。
また、自分で投稿したものではなく、意図せず他者の投稿に映り込んでしまうこともありますよね。写真に加工がされて個人が判別できないようにされていればいいのですが、いてはいけない人が写ってしまっていたり、いつ撮られたのかな?みたいなことも。これは自分で注意すること、完全に避けることは難しいのですが……。
個人的には仕事に関連のあることであればどんどん発信していいと思いますが、プライベートはあまりやらなくてもいいのかな?と思いますね。
まとめ
・税務署にもSNSをチェックしている人はいる。
・以前は紙ベースで事前調査をしていたが、SNSで事前調査をしている調査官もいるだろう。
・自分で発信しなくても思わぬ他者からの発信で情報が出て