【U.K.さんに聞く】「NETFLIX会員20万人滅のなぜ」

U.K.さんに聞く「NETFLIX会員20万人滅のなぜ」

 

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関西ではお馴染みのDJタレント、「関西のたれ目王子」、くっすんことU.K.さん。今回はU.K.さんに
「Netflixの会員数、大幅減少!? さらには株価も大幅下落!」というテーマについてお話を伺いました。

U.K.

関西を中心に活動するDJタレント。本名は楠雄二朗、通称「くっすん」。

ラジオを中心に、現在はテレビなどのメディアや音楽イベントの司会などでも大活躍。2015年には守口市 夢・未来大使に就任。活躍の幅を今なお広げ続けている。

 

市場シェア1位の配信サービス、20万人の会員減少という衝撃

―動画配信サービス市場でシェア1位を獲得したこともあるNetflix。こちらの会員数が減少し、株価が大暴落、というトピックスがありました。

Netflixは20万人の会員を失い、今後さらに200万人の会員減少見込み。さらには2022年4月、株価が前日比で35%安となる日も。

U.K.:すごい暴落ですね、大暴落です。

―ちなみにU.K.さんはNetflixは……。

U.K.:一時期入っていたのですが、最近ディズニーチャンネルに登録しまして。3つも4つも動画配信サービスに登録しているとお金もかかると妻に言われ、解約しました。すみません、20万人の中の一人です……。

―なぜ解約されたのですか?

U.K.:いろいろな理由があるのですが、Netflixはドラマがメインですよね。韓国ドラマや、ちょっときわどいドラマ。例えば「全裸監督」とかね。家族ではちょっと見にくいドラマ、バイオレンス系だったりちょっと大人なストーリーのものだと、子どもたちが見たがらないんですよ。「そういうのはパパもうやめて」と言われてしまうんです。それでだんだん肩身も狭くなってきて、皆で見られるチャンネルにしよう、ということでディズニーチャンネルにしたんです。

ーご家庭によってさまざまな事情があるのでしょうね。たまにNetflix、Hulu、アマゾンプライム、さらにはDAZNまで登録している方もいますよね。

U.K.:どこまでお金かけるねん、ていう。前回(Twitter有料化の記事)では有料化が大事だと言いましたが、選別も大事だと思います。

 

コロナ禍、流行りを牽引する20代・30代がこぞってNetflixを契約した

―Netflixはこれからもっと伸びるかと思っていたので、ちょっと衝撃的でした。

U.K.:Netflixがドーンと伸びたのがコロナ禍になってからなんですよ。ステイホームになってから。その時に20代・30代の人たちがハマるような韓流系のドラマやちょっと衝撃的な内容のドラマや映画などが配信されました。つまり、20代・30代の人たちの心を揺さぶるような作品がたくさんあったんですよ、Netflixには。イカゲームとかもそうですよね。韓国系でもちょっと激しめのものが多かったんです。
その時に、同時にピタっとエンタメ界も止まりましたよね。芸能人、20代・30代の今旬の人たちもNetflixを見ていたんですよ。その人たちがNetflixがおもしろい、イカゲームが面白い、という話をどんどんバラエティ番組で話したり、SNSで発信することによって、また火がついていったんです。

タイミングと世代に一番ハマったのがNetflixだったんですね。

―ちなみに僕(インタビュアー)は38歳なのですが、Amazonプライム派で「日本統一」が好きです。

U.K.:Vシネマですね。まぁ個人の趣味もありますよね。

―では、なぜ今解約が増えているのでしょうか。

U.K.:今世界中がコロナ禍で経済が大変になっています。そんな中、コロナウィルスは今後弱体化していくだろうと言われていて、アメリカやヨーロッパではマスクを外そう、外に出ようと言い始めています。
そんな流れの中で、家に帰ってテレビを見るという習慣も減りつつあると僕は思うんですよ、ここ最近は。そのタイミングで、月々数百円だとしても、配信サービスを利用しなくなってきているのにお金を払いたくないな、と思うもの当然かなと。

―お金の使い方が変わった、ということなんですね。

U.K.:そうそう。それに解約したのが20万人とのことですが、Netflixの会員数ってとんでもない、えげつない数字だと思うんですよ。その中のたったの20万人。つまりこれは風評被害も甚だしいと思うんですよね。
「会員数が20万人減少」とぱっと言われると強烈な数字ですが、1000人の集客が出来るアーティストが今日は980人でした、20人減りました、と言っているくらいの感覚なのではないでしょうか。

―絶対数が多いから、ということですね。

U.K.:そうなんです。それにも関わらずニュースに出てしまうことによって、株価が暴落した。

Netflixがバーンとバブルのように盛り上がった、それはなぜかというといい意味での風評ですよね。芸能人たちがドラマを見て面白い面白い、というからみんながNetflixに入った。その逆風が今巻き起こりだした、ということなんだと思います。

会員数減少に歯止めをかける、U.K.さんの秘策とは

―これからもNetflixの会員数は減りそうでしょうか。

U.K.:僕は全体的な有料チャンネルは減ると思います、このコロナ禍で。

―「この映画を作ったら会員数が25万人増える」というチャンネルを考えてみてください。

U.K.:スターウォーズの続編をずっと作り続ける。

―エンドレススターウォーズ。

U.K.:そうです。ディズニーチャンネルがそれをやりつつありますから。

―大人気のものをやり続ける、という。

U.K.:そうそれしかないかな。あともう一つ言うのであれば、韓国のドラマって本当に面白いんですよ。

面白いし、やっぱり斬新というか。でもここに依存をし過ぎているNetflixは一度そこと距離を置いた方がいいんじゃないかな。依存すればするほど悪循環というか、やっぱり飽きは来るのでね、エンタメって。

 

自分に似ている韓国俳優を見るためにNetflixを契約

―U.K.さんは韓国ドラマはよく観ますか?

U.K.:僕はあまり見なかったのですが、以前に嘉門達夫さんからLINEが来たんですよ。「お前にそっくりな人が今ドラマに出てるぞ」と。誰ですか?と聞いたら、Netflixで配信している「ヴィンチェンツオ」という弁護士の物語で。
どういうドラマかというと、弁護士がマフィアのボスと組んで金脈を探していくという話なんですけど、その主演俳優にすごく似てるっていう。それは見ないといけないなと思って、それがきっかけでNetflixに入りました。

―替え歌の帝王・嘉門達夫さんがきっかけなんですね。

U.K.:そんなに似てると嘉門さんが言うなら見てみようと思って。実際に見てみたらめちゃめちゃイケメンでしたね。いやぁ、そんなに似てるのかな……。

―ちょっと待ってください、韓国ドラマの話ではなくて単なる自分の自慢話に……?

U.K.:(笑)
でも、そこから韓国ドラマにはまったんですよ。ダークヒーローのストーリーなんですが、痛快で面白いなと。あとはイカゲームや梨泰院クラスも観るようになったり。
でも、ハマるとそれなりに時間を取られるんですよね。ふと我に返った時に「韓国ドラマにハマり過ぎているな」と気づいてだんだん冷めてくるんですよね。冷めてくると、ちょっとNetflixではなく違うものも観たいな、という気持ちになったりもするんですよ。

―「日本統一」とかですかね。

U.K.:「日本統一」はあまりないかなぁ……。白竜さん好きですけどね、良い俳優さんですし。