【不動産】不動産鑑定士・飛松先生に聞く「永遠のテーマ 賃貸VS持ち家」

不動産鑑定士・飛松先生に聞く「永遠のテーマ 賃貸VS持ち家」

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不動産鑑定士である私は、○○派です

賃貸VS持ち家というテーマは、長らく論争を巻き起こしてきました。

私は結婚して一年間賃貸物件に住んでいましたが、近所のちょっといいグレードのマンションの広告が時々ポストに投函されていて、そういうのを見ているとやっぱり家を持ちたいな、という気持ちが募って来て、結局一年後に戸建を購入したという経験があります。

賃貸物件に住んでいれば、転勤になった際にもすぐに引っ越しが出来たり、給湯器などの修理費が高価なものを修理してもらえたり、というメリットもあります。またローンを背負うことで心理的に足かせになることもあるので、身軽に生活したいという方は賃貸派の方が多いようです。

ただ、持ち家は資産として残るのが大きいですね。ローンを返済し終えれば自分のものになりますので、それを売ってしまう事でお金も入ってきます。また一国一城の主的なイメージもあるので、そういうものを求めている方は持ち家の方がいいでしょう。

私は持ち家になってから17年ほど経つ、持ち家派です。

賃料とローン。支払後に残るものは…

賃貸は30年賃料を払い続けても、30年後には何も残らないですよね。ですが持ち家は、例えば30年ローンを組んで返済した後には不動産が残ります。そして支払い自体も賃貸よりも少ない可能性が高い。そうなると支払期間中の生活も賃貸よりも楽になりますし、最後に残るものもある。長い目で見ると持ち家の方がいいかな、と個人的には考えています。

「持ち家では引っ越しが気軽に出来ない」という意見もありますが、これはどこの物件を購入するかにもよりますね。例えば駅チカの便利なところの物件を買えば、賃貸に出すことも出来ます。自分は別の賃貸に住むもよし、また持ち家を買い替えるもよし。ただここで目利きが出来ず、貸せない物件を買ってしまうとまずいのですが。

また持ち家であれば自由に室内をリフォームすることが出来ますし、

庭などを自由にいじることも出来ます。自分の好きなように出来る、というのは持ち家の魅力の一つでもあります。

 

ローンを支払えない事態になったら…

持ち家の購入時、ほとんどの方がローンを組むでしょう。その後働けなくなったりして、ローンを支払えなくなったら……、という心配をしている方もいるのではないでしょうか。

この点に関しては、保険があります。ローンを組む際には保険に入る必要があるのですが、万が一名義人が死亡または働けなくなった際に、ローンの支払いが免除されることがあります。

例えば、私の場合ですと妻と子どもがいますが、私が亡くなったらローンもなくなるんです。残された家族はそのまま家に住み続けることが出来る。これは持ち家のメリットですよね。リスクヘッジにもなります。

固定資産税ってどれくらい?

持ち家では年に一度固定資産税を支払う必要があります。この固定資産税、特にマンションに関しては土地の持ち分がとても小さいんです。大阪市内のそこそこのマンションでも年間数万円から10万円くらいなので、月で割ったら1万円も行かない程度ですね。

総合的に見ると、持ち家も賃貸もそれぞれメリットがありますが、個人的にはやはり持ち家の方がメリットが大きいのではないかな、と思いますね。

 

まとめ

・不動産鑑定士である飛松先生は「持ち家派」である。

・賃料と、ローンの支払い。最後にモノが残るのはローン。

・ローン契約時に加入する保険で、死亡時や働けなくなった際のリスクヘッジも。