こんにちは!
オンナのミカタチーム、ミステリーハンターのまきちゃんです。
お待たせいたしました!
今回は強力なミカタ、弁護士の濵野裕司先生に、話題になったニュースを法律目線で答えてもらいました!
本日のお題は「焼きそば離婚」
この言葉はあるバラエティー番組で男性が奥さんと離婚した理由を「夕飯に焼きそばが出たから」と回答していることに端を発しています。
この男性の主張としては、「焼きそばがダメなんじゃなくて、焼きそば『だけ』がダメ」というもの。この主張のあとに「酒飲みには響く」とも言っています。
この男性は、晩ご飯とお酒を一緒に楽しみたいという考えの持ち主なのかなという想像はできますね…
番組放送後、この「焼きそば離婚」はネットで話題になりました。
イマスグTwitterでも紹介しました!
SNSでの反応は?
「焼きそばでも出てくるだけマシだったんじゃないの」
「文句言うなら自分で作ろ?」
「イラっとして目が覚めたw」
「その旦那最低」
というものや、
焼きそばを作る工程を取り上げて手間暇のかかることを主張するもの、
同じようにキレられた体験談などの様々な反応がありました。
SNSを見る感じでは、好意的な意見は少なかったかなという印象ですね。
では、実際に「焼きそば離婚」は可能なのでしょうか!?
我々の心強いミカタ!弁護士の濵野裕司先生に聞きましょう!!
「焼きそば」だけでは難しい!!
濵野裕司先生
価値観の相違、性格の不一致は、離婚原因になるケースはあります。
ただ、焼きそばが夕飯に出てきたという1点のみを離婚の理由に裁判で争い、勝つのは難しいです。
法律で離婚理由になるのは不貞、悪意で遺棄されたなどの他に、「婚姻を継続し難い重大な事由」というものが条文に定められています。離婚訴訟を提起する場合、その焼きそばのことを、「婚姻が継続し難い重大な事由」として訴状に書くことになります。
しかし、訴状を書く弁護士の立場としては「他に何か理由ありませんか?」と確認して、
焼きそば以外の理由も聞くことになると思います。
まきちゃん
そうですよね。やはり理由が「焼きそば」だけでは難しいですよね。
なんか安心しました。もし、濵野裕司先生のもとに「焼きそば離婚」希望者が依頼に来たら、先生はどうしますか?
他の理由を確認します
濵野裕司先生
離婚の理由を聞いて、焼きそばが原因ですと言われると「他にないですか?」と聞きますね。
「他に重大な揉め事として何かありませんか?」と確認しますね。
もちろん、「焼きそば」が原因でもお互いに話し合いで離婚が成立すれば問題はないです。
ただ、相手側が離婚に反対の場合や、財産分与などの離婚条件で揉めた場合は、
調停や訴訟に持ち込まなければならなくなり、弁護士への相談や依頼が必要になるかもしれません。
まきちゃん
そうですよね。そもそも、お互いが納得して離婚する場合は、弁護士さんに相談しなくても大丈夫なんですよね。
でも、一方が「離婚したくない」とか「財産分与」や「親権」で揉めてしまった場合には、
弁護士さんに相談する必要が出てくるんですよね。
最後に
離婚に関して弁護士さんに相談する場合には「不貞」「悪意で遺棄された」「婚姻を継続し難い重大な事由」などの
条文に定まった事柄が実際にあったのかが要点になります。
どんな理由でも離婚ができるというわけではないのですね。
また、1つのことが気に入らないというだけで、離婚したいと主張することも難しいようです。
話し合いで解決できると良いですが、揉めてしまった場合には弁護士さんに相談する必要がでてきます。
離婚に関して相談する場合には、どのようなことが原因か整理してから相談に行くといいかもしれませんね。
この記事がみなさんの生活にイマスグ役立つことを祈って、今回はここまでとします!!
濵野裕司先生、ありがとうございます!!